[東京 8日 ロイター] - 海外とのモノやサービス、投資などの取引状況を示す2015年の経常収支は16兆6413億円の黒字で、東日本大震災前の10年(19兆3828億円の黒字)以来、5年ぶりの水準に戻った。旅行収支は53年ぶりに黒字となった。世界的な原油安や訪日外国人の急増で、昨年7月からは1兆円規模の黒字が続いており、潜在的な円高圧力になりそうだ。

財務省が8日発表した。過去最少だった14年(2兆6458億円)からは13兆9955億円増えた。

原油価格の下落で輸入額が減少する一方、海外から受け取る特許使用料や配当収入が増えた。訪日外国人の急増で旅行収支の黒字も拡大。15年は1兆1217億円と、比較可能な1996年以降で最大となった。震災後に原子力発電所の稼働を停止し、燃料の輸入拡大で貿易赤字がかさむ構図から脱した。

一方、12月の経常収支は9607億円の黒字で、昨年7月以来6カ月ぶりに1兆円台を割り込んだ。ロイターが統計発表前に実施した民間調査では、同月の予測中央値は9870億円の黒字で、実際の統計はこれを下回った。

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