[チューリヒ 4日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイス<CSGN.VX>が4日、2015年通期の純損益が29億4000万スイスフラン(29億2000万ドル)の赤字になったと発表した。赤字は2008年以来。

投資銀行部門で多額の減損費用を計上したのが響いた。

クレディ・スイスが市場環境は依然として厳しいと指摘したことを受け、株価は12%超下落。1992年以来の安値水準をつけた。

赤字額は、ロイターがまとめた市場予想平均の21億2000万フランを上回った。減損費用の大半は、2000年の米投資銀行ドナルドソン・ラフキン・アンド・ジェンレットの買収がらみだという。

ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は「今年1月の市場環境は引き続き厳しかった。マクロ経済の問題は根強く残っており、第1・四半期中は市場のボラティリティは沈静化しないだろう」と述べた。

同CEOは、新興国でのウェルスマネジメント業務強化や投資銀行部門でのコスト削減を引き続き推し進めると説明した。

JPモルガン・カザノブのアナリストは、クレディ・スイスの業績について「とてもひどい」と指摘。昨年に60億フランの増資を行ったにもかかわらず、自己資本比率(Tier1)がコンセンサスを下回る11.4%になっていると付け加えた。

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