[アンカラ 24日 ロイター] - トルコのシムシェク副首相はロイターとのインタビューに応じ、トルコ経済の成長見通しについて、ことしは3.5-4%、来年は4%以上と見込んでいることを明らかにした。トルコ政府は10月、ことしの成長見通しを4%から3%に、来年を5%から4%にそれぞれ引き下げていた。

今月10日に発表された第3・四半期の実質国内総生産(GDP)が4.0%増と市場予想を上回ったことは「前向きな驚き」だったとし、11月の総選挙や、中東と周辺国の情勢混乱に伴う不安定さ、1次産品の価格下落に伴う需要縮小を考えると、良い結果と言えると述べた。

先月のトルコ軍によるロシア機撃墜に伴う両国関係の悪化については「貿易に長期かつ深刻な影響を及ぼすとはみていない。もしそのようなことがあるとしても、限定的なものにとどまるだろう」と強調。「別の市場を見つけることは可能だ」と述べた。

2016年予算では財政規律を維持すると説明。国内政治の不透明感が後退し、欧州経済が回復するにつれて、来年は成長加速を見込んでいるとし「改革計画と本格的な賃金上昇、国内投資、個人消費が需要を押し上げる」と述べた。

トルコ経済の最大の不安要素である経常赤字について、ことしはGDP比で約4.5%、来年は4%程度に減るとの見通しを示した。

トルコ中央銀行が22日、市場予想に反して主要な政策金利を据え置いたことについては、中銀は声明で自らの判断を「非常に明確に」説明したと述べ、よりシンプルな政策に向けた自らの計画に沿う行動だったとした。

アナリストらは、物価上昇を抑えて通貨リラ<TRYTOM=D3>を押し上げるためには利上げが必要だとみているが、政府は中銀に対し緩和的な金融政策を維持するよう要請している。エルドアン大統領は利下げを求めており、金利引き上げは国家への反逆だとも発言している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。