にもかかわらず、われらが国会に目を転じてみれば、そんな危機感など何処(どこ)吹く風。熾烈な選挙戦を勝ち抜いて選ばれたはずの優秀な先生方が、下品なヤジやら、子供じみた足の引っ張り合いやら、ヒステリックな罵声やら、居眠りやら、対案なき反対やら、自家撞着やら、テレビ中継を意識したパフォーマンスやらで、もはや駄々乱れ飛ぶ学級崩壊、あるいは骨抜き民主主義の成れの果て。憂国の為政家もいるのだろうが、どうにも安普請の御仁ばかりが目立つのは、彼ら彼女らの強烈な持ち味のなせる業なのか、それとも単なる数の多寡の問題か。
離合集散を繰り返す野党の党名を正確に言える国民など、もはや奇特な少数派であろう。不人気の食堂がいくら看板を掛け替えたり、共同で新店舗を出そうとしても、店主や従業員の顔ぶれも同じ、味付けもさして変わっていないのであれば、不味(まず)いものは不味いままである。
かといって、与党のメニューを「絶品」と思っている人も決して多くないわけで。
永田町にも、聖書とリンゴと1ドル紙幣を置いて、観察してみたいものである。
<2019年11月12日号掲載>
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