北極圏高緯度地域にもアクセス

ロシアは世界の北極圏海岸線の半分を有し、厳重に管理しているが、今回の証言は、中国が「氷上のシルクロード」を構築するという長年の取り組みの一環として、極域へのアクセスを拡大していることを裏付けるものだ。

昨年7月、中国国境に近いロシア極東のウラジオストクに駐在する中国外交官は、国営通信社の新華社に対し、ロシアと中国の共同科学調査隊が北極圏の縁に位置するベーリング海へ出航したと語った。

科学調査船「アカデミク・M・A・ラヴレンチエフ」によるこの航海は、新型コロナウイルスの流行以降、初の共同航海だったと、新華社はロシア当局者の話として伝えている。

ロシアと中国は近年、高官レベルの情報交換を含む複数の科学協定に署名しており、2019年にはロシア北西部のムルマンスクを拠点とする共同北極研究グループを設立するなど、学術協力を重ねてきた。

中国がロシア船を通じて北極圏高緯度地域へのアクセスを得ていることは、これまで知られていなかった。

ワシントンの中国大使館報道官は本誌に対し、「中国は常に国連憲章の目的と原則に基づいて国家間関係を処理することを主張している。北極は国際社会全体の共通利益に関わる」と述べた。

ロシア船から地理データを取得