1機あたりの製造コストは約3万5000ドルとされ、この一方向攻撃型ドローンにより、ロシアは限られた人的資源を消耗させることなく、遠方からウクライナ領内の奥深くに飽和攻撃を仕掛けることが可能になる。

一方ウクライナ側にとって、シャヘド型ドローンをミサイルで迎撃するのはコスト負担が大きく、より近距離で迎撃を試みる陸軍や空軍のパイロットにとっては危険性が増す。こうしたドローンは、3年以上にわたりウクライナの民間人を恐怖にさらし続けてきた。

ウクライナ空軍は9日、ロシアが夜間にかけてウクライナ各地の都市を標的に、弾道ミサイル11発とドローン149機を発射したと発表したが、ドローン116機を無力化し、ミサイルについても一部を迎撃したとしている。ドローンのうち約90機はシャヘド型だったという。

別途、ウクライナ当局は、ロシア軍のドローン攻撃により少なくとも4人が死亡したと明らかにした。犠牲者には、北東部ハルキウ州で命を落とした母親と10歳の息子が含まれる。また、広範囲で停電が発生し、数万人に被害が出た。

航空・宇宙分野の専門誌『エア・アンド・スペース・フォース(Air and Space Forces)』は昨秋、ウクライナ空軍のF-16が、対ロシア作戦における出撃のおよそ8割を担っていると報じた。

ウクライナはこれまでにF-16を4機失っており、西側諸国から供与された約80機がすべて実戦配備されるまでには、なお時間を要する見通しだ。

創意工夫を迫られる迎撃戦