中国を神と崇めた結果は
「中国は、誰もが必死だとわかっているため、何も差し出す必要はないと思っている。だからますます皆が中国に殺到する」と、ブリュッセルに拠点を置くシンクタンク、ブルーゲルの上級フェロー、アリシア・ガルシア・エレロは本誌に語った。
「少し屈辱的だ。中国に行き、中国を神として崇め、祈る。しかし何も起きない。どれほど大騒ぎしても、力関係のバランスを変えるには足りない。そもそも既存秩序を壊しているのは中国ではない。壊し続けているのは米国だ」
スターマーの訪問は、その典型例だった。スコッチウイスキー関税の引き下げが英国にとって唯一明確な即時的成果だったが、2023年に英国が中国へ輸出したウイスキーは3億2000万ドルで、米国向け輸出額の5分の1強にすぎない。さらに同年、中国の対英輸出総額は、英国の対中ウイスキー輸出額の300倍に達しており、英国側にとって著しく不利な貿易構造であることに変わりはない。
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