<盲目的に忠誠を誓う『信者』ではなく、批判的に思考し、適応できる人材が軍には不可欠だが、習近平はそれを脅威と感じて排除している>

中国の習近平国家主席が、週末に中国軍トップ2人を粛清したことは、切実な疑問を突き付けている。政治的忠誠を強く求める習の下、これまで数百人の将校が排除され、さらに粛清が続くとみられる現在、中国軍の実効性は低下しているのではないのか。

中国軍と共産党系メディアは1月24日、中国軍ナンバー2の張又侠と、統合参謀部参謀長の劉振立が、汚職および複数の「重大な」政治規律違反の疑いで調査対象となったと報じた。いずれも、中国軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会(CMC)のメンバーだ。

大幅に縮小されても依然として強大な権力を持つCMCには現在、2人しか残っていない。2012年に習が共産党総書記に就任した時は11人いた。今残るのは、議長であり軍事経験のない習本人と、軍の規律部門トップで全将校の人事記録にアクセスできる政治工作担当将校の張昇民将軍のみだ。

北京の権力中枢で展開されるドラマの余燼を分析しながら、専門家たちの関心を集めているのは次の問いだ。

習が求める忠誠心の代償として軍はどんな犠牲を支払っているのか。

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