一方、ニューヨーク大学のケシャバルジアンは、アメリカ政府がイランの政権交代を望んでいるのは周知の事実で、トランプが派手な発言や行動を好むのも事実だと言う。

その上で、アメリカの軍事介入が「市民の抵抗運動にプラスだとは思えず、むしろ新たな軍事クーデターに道を開く可能性がある」とみる。

イランの人々が自ら立ち上がっている以上、現時点での軍事介入を控えるべきだという議論も成り立つとケシャバルジアンは述べる。

「一方で昨年夏のイスラエルとの戦争やアメリカによる核施設に対する爆撃、さらに年初のベネズエラに対する軍事介入を受けて、イランの治安機関は動揺している。こうなると誤算や判断ミスが起きやすい」

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