さらに、新しいものは人の価値観を変えてくれます。
新しいものとの出会いは、未知への不安と期待が混じり合って自分自身が変化する瞬間でもあり、どのような体験であっても「自分の世界が広がっていく」感覚をもたらし、人が成長するきっかけになります。
いいコンセプトには、そういった「新しい視点」が必ず含まれていて、ありふれた世界をまったく違う角度から見せてくれます。だから、そのコンセプトを見ただけで、「自分の未来を変えてくれる可能性」を感じて、思わずワクワクしてしまうのです。
「驚き」よりも「ワクワク」
ここで、注意していただきたいのは、「新しい」と言っても、ただ奇抜なだけのアイデアでは、人を驚かせることはできても、共感させることはできません。
筆者もこれまで商品や広告開発の現場で、数多くの斬新なアイデアを見てきました。その中で、ただインパクトを持たせるだけのアイデアでは、「なんだか面白いね」という反応にとどまってしまうことが非常に多かったように思います。
なぜなら、あまりに新しすぎると「それが今ある価値観をアップデートするものかどうか」がわからないため、共感しづらいのです。
そうではなくて、「言われてみれば、たしかにそうかも!」と感じるような気づきを与えられた瞬間。その体験を人は「新しさ」と捉えるのです。
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