<急増する中国軍の航空識別圏侵入に対し、発表を控える韓国軍。日本との対応の差が意味するものは──>

12月6日、中国軍戦闘機が自衛隊機に対してレーダー照射を行う事案が発生した。これに対し、韓国の朝鮮日報は「両国の対立が軍事摩擦に発展した」と危機感を示している。またハンギョレ新聞は、2013年2月5日の事案(1月30日発生)では日本の発表まで6日を要したが、今回は即座に発表された点に着目し、日中対立の深刻化が背景にあると報じた。対照的に、韓国政府および韓国軍は本件に対して特段の反応を示していない。

過去に韓国軍が中国からレーダー照射を受けた事例は公表されていないが、そもそも韓国軍が中国軍との接触を公表すること自体が稀であり、実際に被害がないのか、単に発表を控えているだけなのかは不明である。

防空識別圏(ADIZ)の役割と「無断侵入」の常態化

航空識別圏(ADIZ)は、高速で飛行する軍用機が領空を侵犯する前に対応するための監視空域であり、進入時の事前通知が国際的な慣例となっている。民間機は基準通り計画を提出しており、日本の自衛隊もKADIZに入る際は韓国軍へ事前通知を行っている。

しかし、中国とロシアは韓国防空識別圏(KADIZ)への無断侵入を繰り返している。中ロは年1〜2回、東シナ海や日本海で合同演習を実施しており、対馬や竹島、離於島(イオド)周辺への侵入を「定例活動」化させている 。2022年5月24日、東京でクアッド首脳会議が開催された当日には、当時最多となる7機の進入が確認された。

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急増する中国の挑発