<ロックオンは通常、明確で差し迫った脅威がある場合に限られる。今回の事案は、通常の軍事慣行を逸脱したエスカレーションだ>
中国軍機による日本の戦闘機への「レーダー照射」は、対象を潜在的な脅威と見なしたサインであり、武器使用の準備として敵対的な意図を示す行為と受け取られかねない──軍事専門家が本誌に語った。
中国外交部の報道官、郭嘉坤は12月8日、中国軍の戦闘機が日本のF-15戦闘機と遭遇した際、飛行の安全を確保する目的で探索用レーダーを作動させたと説明し、「プロフェッショナルかつ標準的で非の打ち所がない対応だった」と主張した。
これに対し日本側は、戦闘機のレーダーは火器管制にも使用され、標的に関する情報を兵器に提供する。照射された側は、レーダーの目的を必ずしも明確に判別できるわけではないと反論した。
この事件は12月6日、沖縄本島南東の国際空域で発生した。中国の空母「遼寧」から発艦したJ-15戦闘機が、航空自衛隊のF-15戦闘機などに対して火器管制モードとみられるレーダーを断続的に照射した。「ロックオン」とも呼ばれる状態で、攻撃の兆候とみなされる危険な行為だ。
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