台湾有事の際に日本が介入する可能性をめぐって、日中間の緊張が続く中での出来事だ。

航空機同士の接触では一つの判断ミスが深刻な事態に発展する恐れがある。

2001年の「海南島事件」では、南シナ海上空で情報収集中だった米海軍のEP-3偵察機に中国のJ-8戦闘機1機が異常接近、墜落して中国人パイロットが死亡した。

損傷したEP-3が中国海南島の基地に緊急着陸すると、中国当局は乗員24人全員を拘束して取り調べを行った。

軍事航空専門メディア「アヴィエイショニスト」の編集者デイヴィッド・チェンチオッティは本誌に対し、「ロックオン」とは戦闘機が捜索モードから火器管制モードに移行し、標的を追尾して攻撃に必要な情報を兵器システムに送る行為だと解説した。

「誘導ミサイル発射の前提となる操作がロックオンだ。だから通常の監視よりもはるかに重大なエスカレーションとみなされる」と言う。

平時の国際空域では、空軍同士が標準的な識別手順、無線交信、目視確認を通じてインターセプト(迎撃)を実施する。これにより飛行の安全性が保たれ、誤解も防がれているという。

常に「エスカレートを避けて管理する」がプロの鉄則