「気軽に楽しめる」の罠
「俳優ミシェル・ファイファーや(情報番組の司会者)サバンナ・ガスリーは24年、ピックルボールによる目のけがを公表した」と、ニューヨークのノースウェル・ヘルス病院の眼科医、マシュー・ゴースキー(研究には不参加)は声明で語る。「潜在的な危険性や保護具着用の重要性を啓発したことには意義がある」
「ピックルボールは手軽だと思われがちだ。確かに、ほかのラケットスポーツほどスピーディーではないが、ボールは硬くて速度が出やすい。コートはテニスなどよりずっと小さく、接近度が高い。深刻なけがにつながりかねない」
ピックルボールは1965年に考案されて以来、アメリカで最も急速に普及しているスポーツで、特に高齢層に人気が高い。愛好者数は19年に約350万人だったが、24年は2000万人近くに増えた。
負傷件数の増加はある程度、競技人口の全体的な増加を反映している可能性があると、研究は指摘する。だがリスク要因はほかにもあり、なかでも懸念されるのが「カジュアルプレーヤー」だ。
プレー頻度が年に7回以下のカジュアルプレーヤーは、調査によれば、新規のピックルボール人口の多くを占めている。経験や体力が不足しているため、負傷する可能性が高いという。
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