<競技人口が急激に増えた裏で、眼球破裂などの事故が相次いでいる。俳優ミシェル・ファイファーも被害に遭った>
アメリカで、ピックルボールによる深刻な目の外傷事故が増えている。ピックルボールはバドミントンと同じ広さのコートで、表面に多数の穴があるプラスチック製ボールを木製などのラケット(パドル)で打ち合うスポーツだ。人気が高まるなか、安全対策ガイドラインが必要だとの声が上がっている。
米国医師会報(JAMA)の眼科専門誌で発表された新たな研究では、過去20年の全国的な救急外来受診データを分析。ピックルボールによる目の損傷事故が、高齢層を中心に急増していることが判明した。必要な装具で目を保護しなければ、視力が永久的に損なわれるリスクがあると、専門家は警告する。
2005~24年に、アメリカで発生したピックルボールが原因の眼外傷事故は推計3112件。米消費者製品安全委員会の全米傷害電子監視システムのデータを分析したところ、そのうち4割以上が24年に発生していた。
21~24年には、眼外傷事故の年間推計数が約405件ずつ増加している。研究者によれば「警戒すべき」傾向だ。負傷者の7割は50歳以上で、網膜剝離や眼窩(がんか)骨折、眼球破裂が起きたケースもある。
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