<自殺時の血痕からDNA検査をした結果、独裁者が遺伝性疾患だったことが判明>


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ヒトラー=ユダヤ説を否定

アドルフ・ヒトラーはホルモン異常に起因する性機能障害だった──新たなDNA解析で、そんな驚きの可能性が示された。イギリスのテレビ局チャンネル4で11月15日にドキュメンタリー『ヒトラーのDNA~独裁者の青写真』が放送されるのを前に、研究者とドキュメンタリー制作者たちが明らかにした。

番組は、新たなDNA解析からヒトラーはカルマン症候群という遺伝性疾患だったと紹介。1945年にヒトラーが自殺した際、血痕が付着したソファの布切れを米軍が保存しており、それを基にDNA解析を行ったという。

カルマン症候群は性ホルモンの分泌を促す指令ホルモンの不足により、思春期の遅れや二次性徴の不十分さが見られ、小陰茎や十分な精子を作れない停留精巣を伴う場合もある。これは、ヒトラーが性器の小ささを嘲笑されたという第1次大戦中からの言い伝えと一致する。また、2015年に公開された1923年のヒトラーの医療記録で停留精巣が確認されていたことも裏付ける。

番組で独ポツダム大学講師のアレックス・ケイ(戦争学)は、今回の発見はヒトラーの台頭について理解を深める助けになるかもしれないと語った。「ヒトラーが人生において異例なほど、かつ徹底的に政治にだけ没頭し、私生活を完全に排除した点を説明するのに役立つ」と、ケイは言う。「他のナチス幹部には妻や子供がいたり、不倫関係にある者もいた。そうでなかった人物はナチス指導部の中でもヒトラーだけだ。そういうヒトラーの下でしか、ナチス運動は権力を掌握できなかっただろう」

さらに、ケイによれば「ヒトラーが生涯を通じて女性との付き合いをなぜあれほど苦手としたのか、なぜ女性とおそらく一度も性交渉を持たなかったのか、これまで誰も本当には説明できなかった。カルマン症候群という事実こそ私たちが探し求めてきた答えかもしれない」

@channel4documentaries Prof Turi King and Dr Alex J Kay investigate how Kaufmann's syndrome may have affected Hitler #channel4 #documentary ♬ original sound - Channel 4 Docs
チャンネル4の『ヒトラーのDNA』紹介映像より
ヒトラー=ユダヤ説を否定
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