日本人にとっては子供の時から学んだルールは当たり前のことだが、外国人は理由を説明されないと納得できない。また外国人の姿勢は、相手の態度によっても変わるだろう。「日本へようこそ」という姿勢を日本人が見せてくれれば、多くの外国人は徹底的にルールを守ろうと努力する。

半面、日常的に差別を受けたら(「日本人のみ」の物件、「日本人のみ」のお店、嫌がらせなど)、だんだん恨みがたまっていき、努力するのを諦めてしまうリスクが増加する。

そうした差別への対策を同時に実施しなければ、「国民と外国人の双方が安全・安心に生活して、共に繁栄する社会の実現」は難しい。日本人だけで「外国人受け入れ政策」を考えることには限界があり、在留外国人の経験についての調査も不可欠だと思う。

magTokyoEye_Nishimura.jpg西村カリン

KARYN NISHIMURA

1970年フランス生まれ。パリ第8大学で学び、ラジオ局などを経て1997年に来日。AFP通信東京特派員となり、現在はフリージャーナリストとして活動。新著に『日本 「完璧」な国の裏側』。Twitter:@karyn_nishi
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