3年間にわたり間近で過ごした経験から言うと、ユヌスは間違いなく高潔な人物で、無尽蔵のエネルギーの持ち主であり、あらゆる課題に対して冷静沈着に解決策を見いだそうとする。
バングラデシュではこの8月、15年間続いたシェイク・ハシナ・ワゼドの政権が崩壊した。
その後、政変につながった反政府デモを主導した学生グループに請われて、84歳のユヌスが暫定政権のトップを務めることになった。自身が築いたマイクロクレジットとソーシャルビジネスの分野とは全く異なるミッションを引き受けたのである。ユヌスと約1億7000万人の国民が置かれている状況は厳しい。だが、バングラデシュの国民はユヌスがたいまつに火をともして、自分たちを漆黒のトンネルの外へ導いてくれるのを待っている。
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。
曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます