レバノン当局は21日、親イラン武装組織ヒズボラ司令官を標的としたイスラエルの前日の空爆により、首都ベイルート近郊で少なくとも37人が死亡し、救助隊ががれきの中でなお行方不明になっている人々を捜索していると明らかにした。

ヒズボラはイブラヒム・アキル、アフメド・ワフビの両司令官を含む16人のメンバーが死亡したと発表した。

イスラエル軍は、アキル司令官とヒズボラ精鋭部隊「ラドワン部隊」の幹部が集まっていた地下を攻撃し、ヒズボラの指揮系統をほぼ完全に粉砕したと表明した。

治安筋によると、攻撃で数階建ての住宅ビルが破壊され、隣接する保育施設も損壊した。レバノン保健省は、死者には子ども3人と女性7人が含まれていると明らかにした。

国境を越えた攻撃は21日も続き、イスラエル軍機はレバノン南部にこの11カ月間で最も激しい空爆を行った。一方、ヒズボラもイスラエル北部の軍事拠点にロケット攻撃を行ったと表明した。

イスラエル軍は約180の標的を攻撃し、数千のロケット弾発射筒を破壊したと発表した。

レバノンのミカティ首相は、ニューヨークでの国連総会出席予定をキャンセルした。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はヒズボラ司令官殺害について、事態のエスカレートを懸念しつつ、米国がテロ組織と指定する同組織に対する正義の鉄槌との認識を記者団に示した。

[ロイター]
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