<「英語を話せるようになりたい」と思っているものの、なかなか身につかないという人は多い>

その理由として、チャンネル登録者数50万人を抱える英語系YouTuberのSakura Englishは、アメリカンイングリッシュこそが正しい英語だという「ネイティブ信仰」や「フレーズの丸暗記」があるかもしれないと指摘する。

27歳のときに半年間サンフランシスコでホームステイするも、語学学校に馴染めず「引きこもり」に。

そこから「英語のひとりごと」やホストファミリーとの会話を通じて英会話を習得し、英語講師の道に進んだSakura Englishが、英語学習のノウハウをまとめた著書『[完全版]すごい英語独学』(かんき出版)から一部を抜粋・再構成して紹介する。

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「ネイティブ」って誰のこと?

私が運営しているYouTubeチャンネル「Sakura English」の動画のコメント欄には、毎日たくさんの視聴者からの書き込みがあります。動画の感想だけでなく、それぞれの動画の活用法などを知ることができたり、視聴者同士の交流があったりと、実に多くの人が気軽に書き込んでいます。

そんな中、ときどきこのようなコメントが届きます。

「○○という言い方は、ネイティブが違うと言ってました」

「アメリカに住んでましたが、○○という言い方はしません」

「○○という表現は、ネイティブも使いますか?」

いったいネイティブとは正確にはどんな人たちのことを指すのでしょうか。

まずは英語を公用語として使っている国について考えてみます。よく知られているのはアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国。ほかにもアジア地域ではシンガポール、マレーシア、アフリカ地域では南アフリカをはじめとして、実は多くの国が英語を公用語としています。

ということは、これらの国すべてが英語を公用語とする国家であり、理論上ではすべて英語ネイティブです。しかし、これまでの私の経験上、マレーシアの人やシンガポールの人のことを「ネイティブ」と認識している日本人は、ほとんどいません。

ネイティブ信仰からはなれよう

日本の英語教育はアメリカンイングリッシュを基本にしています。ですから、ネイティブ=アメリカ人という認識が刷り込まれていても不思議ではありません。

しかし、アメリカンイングリッシュといえばRを強調する巻き舌、スペリングと違う発音、スラングなど、日本人にとって難しい壁がいくつもあります。ですから、英語を話せるようになりたいなら、いわゆるアメリカネイティブ信仰からはなれることをおすすめします。

たとえ英語が上達して、会話のレベルがネイティブに近づいたとしても、アメリカ人のネイティブになることはできません。それなら、アメリカ人のネイティブに近づこうとして苦しむよりも、世界的に多数派の、スタンダードな英語を身につける道を選びませんか。

世界の英語話者は「非ネイティブ」がほとんど
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