今田氏によれば、「B Corp認証」の効果はさまざまな研究がなされており、そこから明らかなのは「実は、消費者はいちばん最後」ということ。エシカル消費の潮流など、消費によるサステナビリティ選考にも変化の兆しは見られるが、社会全体の消費行動はなかなか変わらない。

それよりも認証の効果が大きいのは、従業員や学生・求職者に対してだと今田氏は説明する。

「サステナビリティの考えを持たない企業は、若年層、特に優秀な人材からそっぽを向かれてしまう傾向が強い。日本では欧米ほど顕著ではないかもしれませんが、一定程度、同じことを言えると思います」

従業員や若年層のほかに、取引先に対するアピールも期待できるかもしれない。脱炭素からダイバーシティまで、SDGs推進に関する取引先からの要請は強まっている。こうした意味でも、もはやSDGsは大企業だけのものではないと言える。

認証は、単なる「お墨付き」ではない。JSBOは「サステナブルビジネス認証制度」によって、日本企業の成長とSDGs推進を支援し、ひいては日本経済に貢献しようとしている。JSBO理事の松田氏は言う。

「日本が成長するためには、中堅・中小企業や地域の企業が元気になることが重要です。当協会はSDGsを推進している企業を前面に出し、さまざまな取り組みを紹介することで、社会全体にSDGsを普及させる活動も行っていきます」

※日本サステナブルビジネス機構(JSBO)と「サステナブルビジネス認証制度」について、詳しくはこちら

※同認証とニューズウィーク日本版「SDGsアワード」は、相互に制度の紹介などを通じた連携を行っています。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます