沿ドニエストル地域は旧ソ連の崩壊後に独立を宣言し、ロシア軍の支援を受けてモルドバから分離したため、モルドバの実効支配が及んでいない。今もロシア軍が駐留しているが、ロシア政府も国際社会も、沿ドニエストルを独立国家として承認していない。

米シンクタンク「戦争研究所」は2月下旬に公表した分析の中で、ウラジーミル・プーチンが2023年11月に行った「ロシア世界」に関する演説は、彼がロシア語を話す地域とモルドバなど旧ソ連構成国のすべてがロシアの正当な領土と見なしていることを示した、との見方を示した。

戦争研究所は、ロシア政府は沿ドニエストル地方について、モルドバやウクライナに対するハイブリッド戦争のツールとして、またNATOを不安定化させるためのツールとして考えているとも述べた。

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