その女性が法廷に入ってきたとき、少年の母親だと分かった。深呼吸して、彼女に呼びかけた。声が震え、目まいがした。「息子さんが亡くなったのは全て私の責任です」
私は涙が止まらなかった。彼女も泣いていた。「愚かでした」。やっと言った。「起きてはならないことでした。許してほしい。私を許してもらえるでしょうか」
彼女は私を見た。「憎んではいません。私の人生は一変した。息子を殺されたのだから。でもあなたを許します」
その日から多くが変わった。
私は自由の身になり、妻と息子ができた。
州刑務所礼拝所長を務め、今は元受刑者の再出発を手助けしている。自分が許されたと知っている。
私は許され、自由になった。
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