<反乱を起こしたプリゴジンがロシアに戻っているという情報にロシア政府が表向き興味を示さないのは、プーチン政権が窮地に陥っているからだ>
【写真】札束、金塊、クローゼットに並ぶ意外なもの...プリゴジン邸で撮影されたもの

民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンは反乱を起こした後も、ロシアで自由に活動しているようだ。そうだとすれば、彼は今もなんらかの「安全を保障される」取り決めによって保護されている可能性があると、アメリカのシンクタンクである戦争研究所(ISW)が指摘した。

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は突然、自分が仲介したロシアとの取り決めによってベラルーシに避難したはずのプリゴジンが、実はロシアにいると発表した。ISWはウクライナ紛争に関する最新の分析の中で、このことを重く見ている。

「今朝の時点で、ワグネルの戦闘員たちは、バフムトから撤退した後に移動した宿営地に留まっている」と、ルカシェンコは6日の会見で語った。「エフゲニー・プリゴジンはサンクトペテルブルグにいる。あるいは今朝、モスクワに飛んだかもしれないし、他の場所にいるかもしれない。とにかく、ベラルーシにはいない」

詳細はまだ不明だが、反乱を終結させた6月下旬の取り決めでは、プリゴジンとワグネルの戦闘員に対する告発は取り下げられ、ロシア国防省の傘下に入りたくない戦闘員とプリゴジンはベラルーシに行くことになっていた。

ロシア政府は無関心のふり

ワグネルの代表がロシアにいるとなれば、いくつかの疑問が生じる。モスクワに進軍しようとした反乱の罪を、プーチンは見逃したのか。プリゴジンが合意の条件を守っているかどうかをロシア政府が懸念していないように見えるのはなぜか。

ルカシェンコが声明を出した後、プリゴジンの居場所について問われたロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は質問を一蹴し、ロシア政府にはプリゴジンの動向を追跡する「能力」はないし、「願望」もないと述べた。

ISWは、プリゴジンがロシアで自由に活動できるのは、彼が今も 「何らかの安全保障によって守られているか、ロシア政府がプリゴジンを物理的あるいは法的な標的にするよりも、ロシアでの彼の評判を落とすことを優先し続けているかのどちらか」であると報告している。

反乱が終わって以来、プリゴジンは公の場に姿を現していないが、親プーチン派のメディアは7月6日、ロシアの治安当局がサンクトペテルブルクのプリゴジンの邸宅を家宅捜索した際に撮影されたとされる画像を公開した。そこには、金の延べ棒、武器、現金、そして大量のかつらが写っていた。

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反乱も暗殺も知っていた
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