<エルドアンも経済政策の失敗に気付いているものの、打てる手は少ない。「欧米が支援してくれる」というシナリオに望みを託すだけ>

5月の大統領選を制して3期目に突入したトルコのエルドアン大統領だが、前途には茨の道が待ち受けている。

インフレ率は昨年10月に85.5%を記録した後、いったん落ち着いたものの再び深刻化する予兆がみられる。新総裁を迎えたトルコ中央銀行がようやく金利の大幅な引き上げに踏み切ったが、物価高が緩和される見通しは立っていない。

不動産価格の高騰も市民を追い詰めている。総人口の約2割が暮らす最大都市イスタンブールでは21年11月からの1年間で住宅価格が193.9%上昇。さらに通貨の暴落も続いており、3年前に1ドル=7リラ前後だった為替は現在26リラまで下落している。

エルドアンもついに独自理論に基づく経済政策の失敗に気付いたようだが、打てる手は少ない。

国民にとって最後の頼みの綱は欧米諸国。ウクライナ戦争が続くなか、トルコを破綻させたくない欧米が支援してくれるとのシナリオに一縷(いちる)の望みを託している。

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