米マイアミ大学の研究者らは6日、新型コロナウイルスが母親の胎盤を通じて胎児にうつる母子感染によって脳障害を起こしたと考えられる最初の2症例を確認したと明らかにした。

この症例研究は医学誌ペディアトリクスに掲載された。

調査チームは会見で、医師らは以前からこうしたケースがあり得ると予測していたが、これまでに母親の胎盤あるいは乳児の脳内の新型コロナウイルスの存在を示す直接の証拠がなかったと述べた。

この乳児2人はデルタ株が大流行していた2020年に妊娠第2期(妊娠13─27週)にあり、コロナ検査で陽性反応のあった若い母親から生まれた。当時はワクチンがまだ利用できなかった。

風疹、エイズ、ジカ熱などを引き起こす複数のウイルスが胎盤を通じて胎児に重い脳障害を引き起こすことが分かっている。新型コロナウイルスは成人の脳組織内で検出されており、一部の専門家はこれが胎児の脳障害を引き起こす疑いを指摘していた。

マイアミ大のマイケル・パイダス博士は「胎盤通過による胎児器官内の新型コロナウイルスを立証できたのは初めてのことだ。したがって非常に重要だと考える」と強調した。

同大のメルリン・ベニー博士によると、2人の乳児から新型コロナウイルスの陽性反応は示されなかったものの、いずれも高レベルの抗体を保有しており、母親を通じてウイルスに感染したことが示唆された。1人は13カ月で死亡し、もう1人はホスピスに入院しているという。

[ロイター]
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