<日曜版定番のクロスワード・パズルは、よく見ると鉤十字の模様ではないかと、多くの苦情が寄せられた。なかでも、アメリカの反ユダヤ主義は頂点に達したと危機感を募らせる大物女性コラムニストはこの不用意な差別の蔓延はアメリカと世界のユダヤ人の存亡に関わる問題だと言う>

コラムニストのメーガン・マケインが、ニューヨーク・タイムズ紙を痛烈に批判している。マケインが問題視しているのは、「鉤(かぎ)十字のように見える」と議論を呼んでいるクロスワードパズルだ。18日に同紙に掲載された。ソーシャルメディアで反発が相次ぎ、同紙が声明を発表する事態となっていた。

問題のクロスワードパズルはツイッターで拡散した。これがユダヤ教の祭日にあたるハヌカーの直前に掲載されたことにも疑惑と批判が集まっている。

マケインも19日になって批判に加わり、このパズルのスクリーンショットをツイッターに投稿した。「ハヌカーの最初の晩に、反イスラエルのニューヨーク・タイムズ紙は、鉤十字のように見えるクロスワードパズルを掲載した。取り返しのつかない不始末だ。私たちは見ているぞ」

ツイッターユーザーの中には、保守派コラムニストのマケインに反論する者もみられた。あるユーザーは、独立系のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドのツイートを共有した。

グリーンウォルドはこう書いている。「ニューヨーク・タイムズ紙とそのオーナーのサルツバーガー家は、これまで常にアメリカのイスラエル支援の姿勢をはっきりと擁護してきたし、反ユダヤ主義に反対してきた。その姿勢は今も変わらない。ひそかにナチズムを広めるために、故意に鉤十字をクロスワードパズルの絵柄に挿入したという主張は、少々辻褄が合わない」

NYT紙は差別を否定

ニューヨーク・タイムズ紙で広報担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるジョーダン・コーエンは19日、本誌の取材に対して、このクロスワードパズルの見た目に意図的な要素があるとすれば、対称形であることだけだと返答した。

「これは、クロスワードパズルにはよくあるデザインだ。クロスワードの記入できるマス目は、このような渦巻き状のパターンを描くことが多い。それは、回転対称や黒マスに関するルールがあるためだ」と、コーエンは声明で述べている。

同紙のケイトリン・ラビンガーはこう記している。「私はこのパズルの配列が気に入った。階段状になっているところがとても多い! それにこの配列のおかげで、均等に回答を進めていける」

「最初に私の目にとまった答えの単語の大半は、5〜6文字の中くらいの長さのもので、他の単語のヒントをたくさんくれた。マス目が一気に埋まる」

このパズルを製作したライアン・マカーティは、同紙の記事で、自作のクロスワードが初めて日曜版に掲載されて「わくわくしている」と述べていた。

「この構成は私のお気に入りの1つだ。最初は15×15のマスにしようと思ったのだが、日曜のクロスワードのサイズに拡大し、渦巻きのような楽しい形にしてみた。ぜひ楽しんでほしい!」

元カニエ・ウェストなどセレブにも