米司法省は10月31日にデパピを起訴し、多くの虚偽の事実に直接反論したが、それまでに二極化した陣営に属する有権者の一部の意識には別の現実が刻み込まれていた。

事実が判明する前に、ポール・ペロシが何らかの形で犯人を知っていたという主張を信じた多くの人の認識は、デパピ容疑者自身の証言を含めて、それを否定するどんな証拠が出ようと、変わることはないだろう。

悪意のある人物が規制されることなく物語をでっちあげ、人々がほしい情報だけを探し出すことをソーシャル・メディアが可能にしている限り、間違った話もひとたび定着すると、徐々に一般に広がり、真実はかすんでしまうだろう。

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