単純化すべきではない。そんなことは分かっていたはずなのに、その発想をいつの間にか止めていた自分に気が付いた。観てよかった。それが観終えての実感だ。

1つだけ補足する。クレーマーはベイニン家と親戚らしいが、撮影監督には別人の名前がクレジットされている。

そのカメラの家族への密着の度合いが尋常ではない。なぜこのタイミングで撮れるのかと思いたくなる場面がたくさんある。不思議だ。時おりドキュメンタリーは奇跡的な瞬間を記録する。そのひとつなのだと考えよう。

newsweekjp_20260220102301.pngホールディング・リアット

(日本公開は3月7日)

©Meridian Hill Pictures

監督/ブランドン・クレーマー

出演/リアット・ベイニン・アツィリ

   イェフダ・ベイニン

<本誌2026年3月3日号掲載>

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