HistoryNet.comによれば、このネプチューンの真価が問われたのが2022年4月13日。「モスクワ」が拠点としていたクリミアを発ち、オデーサの南方約150キロメートルの地点から、オデーサに複数の巡航ミサイルを発射したのだ。

ウクライナの複数の当局者は、これに応戦してネプチューンから2発のミサイルを発射し、「モスクワ」を沈没させたと説明した。ロシア側は、モスクワの艦上で弾薬が爆発して火災が発生したことが沈没の原因だとしているが、複数の写真からは、モスクワの左舷にミサイルが着弾したらしいことが伺える。

オデーサ州のマクシム・マルチェンコ知事はメッセージアプリ「テレグラム」で、「黒海を守るネプチューンがロシアの艦船に重大な損傷を与えた」と述べ、こう続けた。「ウクライナに栄光あれ!」

ロシアとウクライナの戦闘において、モスクワは特別な意味を持っていた。黒海のスネーク島に駐留するウクライナの国境警備員13人は、ロシアが侵攻を開始した直後にモスクワから投降するよう指示されたが、これを拒否して「地獄に落ちろ」と返答。国内では英雄的な行為を称賛する声が上がった。

なお、モスクワ撃沈で黒海とその沿岸部におけるロシア軍の支配力に大きな痛手を負わせたネプチューンだが、キーウ・ポストによれば、実は縦割り行政の影響で開発が遅れ、国民からの圧力が高まったことで、ようやく完成にこぎつけていたという。

【動画】ネプチューンが発射実験で実際に艦船に命中する様子
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