<11月も過去最高値を更新したビットコインだが、取引データを分析する「オンチェーン分析」から見えてきたのは、投資家たちのさらなる強気姿勢だ>

過去最高値更新から10日あまりたった現在、ビットコインは下落局面に転じています。一時的な調整なのか? それとも強気相場の終えんを意味しているか? 気になるところでしょう。

もし後者であるとすれば、11月10日の6万9000ドルというサイクルの頂点に向かって取引が活発になり、頂点を超えたら取引が落ち着くという動きになると考えるのが自然でしょう。しかし、クラーケン・インテリジェンスのオンチェーン分析によりますと、マーケットではビットコインに対する強いニーズが引き続きみられ、過熱感はなかったことが分かります。

取引所から無くなる2大仮想通貨

オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上の取引データを分析してトレードに活かす仮想通貨ならではの手法です。今回は、クラーケンなど仮想通貨取引所が保有するビットコインとイーサリアムの量が歴史的に低い水準まで減少していることを解説します。

取引所が保有する仮想通貨が減るということは、投資家が仮想通貨を自身が管理するコールドウォレット(オフラインのウォレット)などに移動し、すぐに市場で売買する気がない状態であることを示します。基本的には、投資家が将来的にさらなる上昇が見込んでいることを意味し、「長期保有をしていくんだ」という姿勢の表れと解釈できます。

まずはビットコインを見てみましょう。

2021年6月23日に268万3000BTCという8ヵ月ぶりの高水準をつけて以降、取引所が保有するビットコインの数は減少し、11月6日に3年ぶりの低水準となる244万7000BTCまで下がりました。6月23日以降で8.8%のマイナスです。

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「取引所が保有するビットコイン(緑色の範囲)」(黒色の線はビットコイン/米ドルのレート、出典:Kraken Intelligence)

同様に、取引所が保有するイーサリアムも減少しています。減少幅は、ビットコインより大きく、2018年の11月以降で最低の水準まで落ち込みました。2020年8月につけた2257万7000ETHから37%近くのマイナスです。

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「取引所が保有するイーサリアム(紫色の範囲)」(「取引所が保有するイーサリアム」(黒色の線はイーサリアム/米ドルのレート、出典:Kraken Intelligence)

次に、30日ごとに測る取引所のビットコイン保有量の変化を見てみましょう。

マイナーの動向のカギを握る指標
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