中国共産党の機関紙、人民日報によると、中国のeスポーツファンは推定4億人以上。中国のコンサルタント会社・アイリサーチの分析では、昨年の国内eスポーツの市場規模は約1470億元(約2兆5000億円)相当に上る。

侠盗勇士に所属するプレーヤーは90人。寮や食堂を備えた3階建てのビルでトレーニングを行っているが、規制強化の影響についてはコメントを避けた。

中国の別の大手チームの幹部は、規制強化で多くの才能が発掘されずに終わるだろうと話す。

「本当のトッププレーヤーというのは、たいていは天賦の才能があって、チームに加入する前に必ずしも長時間プレーしているわけではない。才能を持たない選手も、最終的に非常に優れたプレーヤーになり得る。だが、そのためには多大な練習が欠かせない」と言う。

今回の規制強化は個人を対象にせず、ゲーム企業に責任を負わせており、ゲーム会社は未成年のネットゲーム利用について実名と国民ID番号での登録を義務付ける。

専門家の話では、腹をくくった未成年者が親の助けを借りて、成人として利用登録すれば、この規則を逃れることは可能だ。

中国当局は、規制強化がeスポーツ業界に与える影響に触れていない。だが、北京大学のチェン氏は、未成年のプレーヤーについてはある程度、規制を免れる余地があると指摘した上で「政府はさらに追加的な策を導入するかもしれない」と予想している。

(Josh Horwitz記者、Sophie Yu記者)

[ロイター]
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