<台湾ADIZへの戦闘機の侵入という挑発行為を急増させている中国だが、戦闘行為に発展する可能性はあるのか>

中国軍機25機が4月12日、相次ぎ台湾のADIZ(防空識別圏)に侵入した。中国は昨年、過去最多の380回も台湾のADIZに侵入しているが、台湾の独立を認めていない以上、「自国の上空を飛んでいるだけ」とシラを切り、威嚇行為を続けている。

これに対して台湾側は、ミサイル防衛システムで中国機を追跡すると発表した。

ここ数カ月、中国が台湾に対する嫌がらせを強化している背景には、中国国内のナショナリズムの高まりと、バイデン米政権による「アメリカは民主主義国である台湾を支持する」という、伝統的な外交姿勢の再確認がある。

4月半ばには、バイデン政権は、リチャード・アーミテージ元米国務副長官ら米政府の要職経験者3人を非公式派遣団として台湾に送った。

中国が実際に台湾に侵攻する可能性は依然として小さい。だが、中国指導部が冷静さを失えば、海か空での小さな衝突が、たちまち手に負えない規模に拡大する恐れもある。

From Foreign Policy Magazine

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