人民元の魅力増大、またはドルの魅力低下が原因で、中国が基軸通貨争いに勝利する可能性は消えていない。

さらに、歴史はドルの味方ではないことも覚えておくべきだ。経済学者の故チャールズ・キンドルバーガーはこう予言した。

「ドルが行き着く先は歴史の灰の山だ。イギリス・ポンド、ギルダー、フローリン、ドゥカート、もっとさかのぼるならベザントと同じく」

ドルから人民元へのシフトが年内に決定的になるかは分からない。だが、中国の指導層は長期的見通しに自信を持っている。ソフトウエアの欠点にかかわらず、ハードウエアの魅力が評価されると、彼らは既に確信しているようだ。

中国が何をしようとも、人民元が覇者になる──それこそが世界に向けた明らかなメッセージだ。

© Project Syndicate

<2021年3月9日号「人民元研究」特集より>

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