米顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドットコムは、ビジネス対話アプリを手掛けるスラック・テクノロジーズを買収すると発表した。買収額は277億ドルで、ソフトウエア関連企業の買収としては今年に入り最大。買収によりセールスフォースは企業向けのサービスを強化する。

スラックは、マイクロソフトの職場向け協業アプリ「チームズ」などとの競争に押され、新型コロナウイルス流行を背景とした在宅勤務拡大の商機をつかみ切れずにいた。

スラックの株主はスラック株1株につき現金26.79ドルとセールスフォースの普通株0.0776株を受け取る。セールスフォース株の1日の終値に基づくとスラックの株主が受け取る額は1株につき45.5ドル相当となる。

買収額は、先週初めて買収協議が報じられた際のスラックの株価に54%のプレミアムを上乗せした水準となる。

1日引け後の時間外取引でスラック株は小幅安の43.8ドル。セールスフォース株は4%近く下落した。

バークレイズのアナリスト、Raimo Lenschow氏は「案件の規模を踏まえると、(セールスフォースの)株価は短期的にレンジ内で推移する可能性が高い。ただ、この案件がもたらす利益を確信しており、株価は回復すると見込んでいる」と述べた。

買収手続きはセールスフォースの2022会計年度第2・四半期に完了する見通し。

セールスフォースが1日発表した21年度第3・四半期決算は売上高が54億2000万ドルとなり、リフィニティブのIBESデータによるアナリストの予想(52億5000万ドル)を上回った。

*内容を追加しました。

[ロイター]
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