こうした状況がひいてはトルコやロシアなども紛争に引きずり込む恐れがあり、石油・天然ガスのパイプラインが通る重要地帯である南コーカサスが不安定化しかねない。

◎今回の戦闘を停止させるには

ロシアや中国などいくつかの国々が戦闘停止を呼び掛けたが、今のところ目立った効果はない。鍵を握るのはロシアかもしれない。

ロシアはアルメニアと相互防衛協定を結び、同国内に軍事基地を持つ一方で、アゼルバイジャンとも良好な関係にあり、紛争拡大は利益にならない。外交が成功すれば、ロシアは戦闘停止の功績で賞賛を浴びることができるかもしれない。

ロシアは折しも、不正選挙問題で揺れるベラルーシのルカシェンコ大統領支持や、ロシアの反体制派ナワリヌイ氏の毒殺未遂疑惑などで厳しい批判を浴びているところだ。ロシアのプーチン大統領は27日、アルメニアのパシニャン首相と電話で会談したが、アゼルバイジャンのアリエフ大統領との対話を試みたかどうかは今のところ不明。

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる
・日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに動画が拡散


ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます