青い鳥も一時期は売り上げが30%減少し、店に来て文句を言う韓国人もいたそうだ。2016年にオープンした2号店のカフェを2019年10月に閉鎖することになったのも、日韓関係の悪化が影響している。しかし最近は落ち着いてきたとも小林は言う。

それを裏付けるように、パンを選んでいたイ・チュンボンは「国同士の関係が悪いからこそ来た」と語った。彼はインターネットで見掛けた同店に、ソウルから250キロ以上離れた全羅道の光州からやって来た。

「日本が好きだし、友達も留学している。だから一般人同士が仲良くなることから、まずは始めたい」

彼のトレイにはやきそばパンやあんこバターなど、ランキング入りしたパンがぎっしりと載っていた。

<本誌2020年2月11日号「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集より>

「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」より
「韓国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた韓国人たちの物語
ソウルで日本人客をおもてなし 「小川剛(長渕剛+小川英二)」の語った原点
ナイトテンポ、「昭和歌謡」で世界をグルーヴする韓国人DJの軌跡
「短歌は好きのレベルを超えている」韓国人の歌人カン・ハンナは言った
日本の鉄道を愛する韓国の鉄道マニア、きっかけは『銀河鉄道999』

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2020年2月11日号(2月4日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集。歌人・タレント/そば職人/DJ/デザイナー/鉄道マニア......。日本のカルチャーに惚れ込んだ韓国人たちの知られざる物語から、日本と韓国を見つめ直す。
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【参考記事】「中国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた中国人たちの物語

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2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。
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日本で生まれ育った筆者が、韓国との行き来を始めた90年代半ば頃はずっと、「韓国のパンはまずい」と感じていた。高級デパートで買ったものですら、おいしいと思ったことはなかった。