magSR20200211korean-kanghannah-4B.jpg
MAKOTO ISHIDA FOR NEWSWEEK JAPAN

〈韓国と日本どっちが好きですか聞きくるあなたが好きだと答える〉

歌集に収められたこの歌の「あなた」が誰なのかを、ハンナはあえて限定していない。日本人かもしれないし、韓国人かもしれない。もちろんそれ以外の国の人ということもあり得る。

「日本語が母語ではないからこそ、短歌を通して日本語の魅力や日本人の心を伝えることができるかもしれない」と希望を口にする彼女は、「●●人ではない、たった1人のあなた」に向けて、今日も31文字を編み続けている。

さらさらと決して流れを止めない川が、いつしか大海に注ぐように。彼女の歌もきっと日本と韓国という枠を超えて、果てしなく広がっていくことだろう。

※この記事は「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集掲載の記事「自らを31字で表現する 短歌は好きを超えている」の拡大版です。詳しくは本誌をご覧ください。

「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」より
「韓国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた韓国人たちの物語
ソウルで日本人客をおもてなし 「小川剛(長渕剛+小川英二)」の語った原点
ナイトテンポ、「昭和歌謡」で世界をグルーヴする韓国人DJの軌跡

20200211issue_cover150.jpg
2020年2月11日号(2月4日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集。歌人・タレント/そば職人/DJ/デザイナー/鉄道マニア......。日本のカルチャーに惚れ込んだ韓国人たちの知られざる物語から、日本と韓国を見つめ直す。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます

【参考記事】「中国人」とひとくくりにする人たちへ──日本との縁を育んできた中国人たちの物語

20200204issue_cover150.jpg
2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます
以来約3カ月間、寝る間も惜しんで日本語を独学し、芸能事務所に所属するかたわら大学院進学を目指した。そして2015年に横浜国立大学大学院に入学し、現在は博士課程で日韓関係を研究している。 テレビ画面の端に映る小さなワイプ画面の中で、カン・ハンナ(38歳)は涙をぬぐっていた。メイン画面では別の場所にいるスピードワゴンの2人と小島よしおが話していたが、彼らがおかしかったからではない。彼女の初めての歌集『まだまだです』(KADOKAWA)の発売を祝う言葉に心を打たれていたのだ。