軍事行動に伴う最大のリスクの1つは、結末が不透明なことだ。紛争はいったん始まれば、独り歩きして複数の目的が絡み合い、戦闘は往々にして長引く。

イスラエルは1982年にレバノンに侵攻した際、明確な目標を掲げていた。だが2000年にイスラエル軍が撤退したとき、両国の政治情勢は完全に行き詰まっていた。サウジアラビアのイエメンへの軍事介入は3カ月程度で終わると予測されていたが、現在に至るまで4年間続き、多くの死者が出ている。

平和の泉作戦はどのような結末を迎えるのか。イスラエルやサウジアラビアの二の舞いは避けられるとしても、隣国への侵略はトルコが思い描くものとは違う形で終わる可能性が大きい。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年11月5日号掲載>

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