スキンウォーカーはもともと先住民ナバホ族の伝承に登場する生物で、悪者として描かれることが多く、動物に変身できると伝えられている。
報告書によると、BAASSの調査団はユタ州北東部のフォートデュシェーン近郊にある現場を訪れた。この牧場の名称は資料では伏せられているが、フォートデュシェーンに近い私有地の「スキンウォーカー牧場」は、アメリカ有数のUFO・超常現象多発地帯として知られる。
調査が始まったのは、この周辺で奇妙な正体不明の生き物や光を見たという報告が相次いだことがきっかけだった。調査団は、光や生き物、あるいはその両方に遭遇したという25人から聞き取りを実施。対象としたのは、生まれた時からここに住んでいるという住民や、複数の警察官、モルモン教の教会員15人、シャーマン1人を含む先住民11人、魚類野生生物局の局長などだった。
「目撃者らは、至近距離にあった正体不明の光の球体、白昼に2本足で走る『犬のような』生き物、不自然な動物のような吠え声や叫び声、『小さな人々』、先史時代のような鳥類、体長約8フィートで直径2~3フィートもあるウジ虫を目撃したと証言している」
調査の重点は、そうした目撃情報の証拠を突き止め、新たな目撃者から聞き取りを行い、牧場内や周辺にカメラを設置することだった。
BAASSのスタッフが到着するわずか数日前に、スキンウォーカーを目撃したという証言もある。この男性は、飼い犬が有刺鉄線のフェンスを抜けてその生き物を追いかけたと主張した。調査団は、目撃者が語ったスキンウォーカーの特徴と一致する毛髪の標本4本を採集。しかしDNA鑑定の結果、3本は犬の毛で、残る1本はアライグマの毛だったことが分かった。
この男性の家族は同じ日に、「黒い影のような姿」を目撃したと証言した。一方、数人が見たという「犬のような」生き物は、2本足で高速走行ができ、身長は7フィートあったとされる。ほかにも「小さくて毛むくじゃらで身長3フィートほどの『トロール』のような生き物」を見たという証言も複数ある。この生き物は「長い腕があって、チンパンジーやオランウータンのような走り方をする」と記されていた。
国防総省は今回公開した資料について、「未解決のケース」が含まれており、「観測された現象の性質について確固たる判断はできない」と強調している。今後も数カ月中に新たな資料が公開される見通し。