トランプ米大統領は26日、現職のルラ大統領が勝利したブラジルの大統領選決選投票について、不正が行われたように見えると述べた。敗北したフラビオ・ボルソナロ上院議員の主張を支持する発言となった。具体的な証拠は示していない。ただ、ボルソナロ氏が所属する政党は、選挙結果を認めた。

ブラジルの選挙裁判所は25日に行われた大統領選の決選投票で、左派のルラ氏が右派のボルソナロ氏を破り、再選を果たしたと発表。ボルソナロ氏は最高裁が25日に投票時間を2時間延長する判断を下したことを理由に選挙結果の無効を求める意向を示しており、敗北を認めていない。

しかし、ボルソナロ氏が所属する自由党は26日遅く、バルデマル・コスタネト党首が署名した声明で、決選投票の結果を認めると表明した。

コスタネト氏は「大統領選の結果を認める」とした上で、「提起された問題については適切に解明する必要があると考えている」と述べた。

ボルソナロ氏は党の声明発表後、公に発言していない。

トランプ氏は投票前にボルソナロ氏への支持を表明していなかった。ただ、ロイターは米国務省当局者らがボルソナロ家の権力復帰に向けた取り組みを主導していたと報じている。

トランプ氏は記者団に対し「私はどちらの側にも立っていないが、またしても不正選挙だったように見える」とし、「選挙は結果に疑義が生じてはならない。私には非常にひどい状況に見える」と語った。

ボルソナロ氏はルラ氏に400万票余りの差で敗れており、この明白な結果を覆すのは困難とみられる。インスペルのペドロ・ブルゴス教授が選挙記録を分析したところ、最高裁が命じた2時間の延長時間中に投じられた票は3万5000票未満で、全体の約0.03%だった。

トランプ氏は「選挙も、その集計方法も、非常に問題があるように見えた。投票時間の延長は非常に奇妙だった」と述べた。

ブラジルのアルキミン副大統領はテレビインタビューで同国の選挙制度を擁護。トランプ氏の発言は「完全に間違い」で「根拠がない」と述べた。

フラビオ・ボルソナロ氏の父親、ジャイル・ボルソナロ前ブラジル大統領はトランプ氏と緊密な関係にあった。トランプ政権は中南米各国で相次ぐ右派勢力の選挙勝利を歓迎している。

[ロイター]
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