[ワシントン 26日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のグリア代表は26日、欧州投資銀行(EIB)によるエアバスへの過去最大規模の融資について、大型民間航空機(LCA)事業への融資に関する合意を含む米欧間の貿易休戦を脅かすと欧州連合(EU)に警告した。

グリア氏は声明で、6月に実施された34億ドルの融資について「繰り返し情報提供を求めている」にもかかわらず、USTRが詳細を受け取っていないと不満を示した。米航空機大手ボーイングは7月、融資の透明性確保をEUに働きかけるよう米政府に要請していた。融資を巡っては、エアバスが新型機の開発に資金を充てるとの観測が出ていた。

グリア氏は「こうした状況は、航空宇宙分野における米欧間の貿易に大きな不確実性をもたらしている」と指摘。「航空宇宙分野で市場原理に基づく生産を確保し、苦労して実現したLCA合意の条項への違反を回避するため、この状況をできるだけ早く解消することが重要だ」と述べた。

米国とEUは航空機補助金を巡り、世界貿易機関(WTO)で17年間にわたって争ってきた。2021年に5年間の休戦で合意し、約115億ドル相当の貿易を対象とする相互の関税を回避。休戦はその後、26年7月に延長された。

USTRにとって重要なのは、EIBの融資条件がエアバスへの補助金に当たるかどうかだ。WTOは過去に、こうした融資を補助金と認定している。

EIBは7月、毎年数千社に融資していると説明し、エアバスに特別な支援を提供しているとの見方を否定した。報道官は「これは利息を伴う通常の融資で、EIBの融資活動全体の一環だ」と述べた。

エアバスのトーマス・テプファー最高財務責任者(CFO)も7月、融資は「完全に市場水準の条件で」受けたとしていた。

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