Mridula Kumar Sai Ishwarbharath B
[26日 ロイター] - インド株式市場でIT(情報技術)サービス大手のインフォシスが2.7%下落。23日の業績発表で2027年3月期の増収率予想を大幅に引き下げたことを嫌気している。人工知能(AI)に伴う価格下押し圧力や競争激化、主要市場の需要低迷という課題が浮き彫りになった。
インドのIT大手5社のうち最後の決算発表だった。今月これに先立ち発表した同業のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)とHCLテックは、売上高が市場予想に一致した。利益率の動向は目立ったものではなかったが、市場はAI関連売上高の増加を好感した。
インフォシスは27年3月期の増収率予想を従来の1.5─3%から1─2%に引き下げた。アナリストの大半は、予想レンジの上限を2.5%に引き下げると見込んでいた。
LKPセキュリティーズのアナリスト、アンシュル・ジェティ氏は「現時点では同業他社の方がインフォシスより有利な立場にあり、株価の動きはそれを反映しているにすぎない。インフォシス株は26年度第4・四半期決算の発表以降、低調に推移している」と述べた。
同氏によると、AIを巡る競争に加え、顧客がインフォシスにITサービスを委託せず、グローバル・ケイパビリティー・センターと呼ばれる自社の海外業務拠点や海外の技術拠点を直接拡充していることも同社の逆風となっている。
システマティックスのアナリストは「失望を誘う四半期決算」と評価。競争激化や、AI活用に伴う顧客の生産性向上要求による価格下押し圧力、小売り・ハイテク分野の顧客による技術投資の低迷を指摘した。
証券会社モティラル・オズワルは、業務量の減少、想定を下回る値上げ、海外拠点からのサービス提供への移行に加え、欧州製造業の大口契約からの撤退というインフォシスの決定が成長の重しになったと分析した。
TDカウエンは、マクロ経済の不確実性、AIによる生産性向上への要求、競争激化が価格と業務量に悪影響を与えたと指摘。季節的な低迷と顧客の業務縮小が下半期の成長を圧迫する可能性があるとした。
LSEGがまとめたデータによると、アナリストの投資判断は平均で「買い」、目標株価の中央値は1180ルピーとなっている。
インド時間午前10時53分(日本時間午後2時23分)時点で、インフォシス株は1.5%安の1136ルピー。ニフティIT指数は0.2%下落する一方、主要株価指数のNSE(ニフティ50)指数は0.16%上昇した。