Vivian Sequera Sarah Kinosian Keren Torres
[カラカス/バルキシメト 25日 ロイター] - ベネズエラの野党指導者でノーベル平和賞受賞者のマリア・コリナ・マチャド氏が25日、約1年ぶりに帰国した。同日夜に車で首都カラカスに入ると、数万人の支持者から歓声で迎えられた。
同氏はこれまで帰国を何度か試みたが実現せず、その過程でトランプ米政権との関係がぎくしゃくしていた。
車列が首都に入ると、マチャド氏は車のサンルーフから身を乗り出し、熱狂する支持者と握手や抱擁を交わしながら「この国は全ての人に手本を示している」と叫んだ。
マチャド氏は、2024年の大統領選で、後に失脚したマドゥロ氏への対抗馬として立候補することを阻まれた。その後、マドゥロ政権によって出国を禁じられていたが、1年以上にわたりほぼ身を隠して生活した後、ノーベル平和賞授賞式に合わせて2025年末に秘密裏に出国していた。
ロイター記者によると、マチャド氏は25日朝、西部ララ州の教会に姿を見せた。その後、カラカスに向かったが、群衆のため移動に8時間かかった。支持者から渡されたロザリオを幾重にも身に着けた同氏がカラカス近郊に到着する頃には、幹線道路は歓声を上げる支持者でほぼ埋め尽くされていた。
同氏は交流サイト(SNS)に「全ての家族の再会のため、全ての政治犯の自由のため、ベネズエラの自由のために」と投稿した。
マチャド氏の動向について直接説明を受けた関係者によると、帰国は米国、パナマ、コロンビアの各政府と調整された。
ホワイトハウスと国務省は、この件に関するロイターの質問に回答しなかった。
政府への報道機関の問い合わせを統括するベネズエラ通信情報省は、マチャド氏の帰国についてのコメント要請に直ちに回答しなかった。
教育省職員のスレイマ・グラナディージョさん(61)は、カラカスに近いアラグア州の幹線道路沿いでマチャド氏を待った。
「マチャド氏の帰国は何を意味するのか。われわれの前にあらゆる道が開け、未来が開けている。希望の光があり、われわれは最後まで進む」とし、「われわれの指導者が戻ったことで、この独裁体制はもう終わった」と語った。
マチャド氏の外交担当首席顧問ダビド・スモランスキー氏はロイターに対し、同氏が6月にベネズエラで発生し死者を出した地震の被災者や政治犯の家族、国際社会の関係者、国内の民主化運動のさまざまな指導者と会う予定だと述べた。
「自由で公正な選挙の日程が決まるよう、積極的に働きかける」とも語った。
マチャド氏が率いる政治団体「ベンテ・ベネズエラ」は24日、在外ベネズエラ人の有権者登録情報を収集するアプリを公開した。15人のスタッフが過去18カ月をかけて開発したもので、同団体は将来、改革後の選挙管理委員会とデータを共有し、利用者を正式に有権者名簿に登録できるようにしたい考えだ。
マチャド氏の政治運動の大統領候補を務め、現在はスペインで暮らすエドムンド・ゴンサレス氏はXへの投稿で、近くベネズエラに戻り、同氏と合流すると表明した。