Rodrigo Campos Marcela Ayres

[ニューヨーク/ブラジリア 26日 ロイター] - ブラジル大統領選の決選投票が25日に行われ、左派で現職のルラ大統領が右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員を破り再選を決めた。これを受け、政権交代を見込んでいた取引が巻き戻され、今週は荒れた展開になると予想されている。

アジア時間の取引では、ブラジルレアルの11月限先物が10%下落。東京市場に上場するブラジル株の上場投資信託(ETF)、野村の「NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信」は15%急落した。

ジャイル・ボルソナロ前大統領の長男であるフラビオ・ボルソナロ氏が3週間前の第1回投票で予想外に首位となって以来、市場は右派政権への移行を見込んで大きく動いてきた。

株価指数の23日終値は第1回投票前の水準を7%近く上回り、レアルは対米ドルで5%近く上昇した。金利先物市場では、財政規律の強化によって借り入れコストが低下するとの見方が織り込まれていた。

ウォーレン・インベスティメントスのマクロ戦略責任者、ルイス・フェリペ・ビタル氏は「26日の市場は急激な反応を示し、積極的な価格再調整が進むと予想する。資産は売られ、金利先物は取引開始直後に上限に達する可能性が高い」と述べた。

ルラ氏は今後4年間、社会保障事業や投資を維持しながら、債務の増加ペースを抑える必要がある。投資家が注目するのは、同氏の段階的な財政再建策によって借り入れコストを引き下げられるかどうかだ。

実現への信頼が得られなければ、資金の貸し手はより高い金利を要求する可能性があり、政府債務が膨らむとともに企業や家計の借り入れコストも上昇する。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの新興国担当最高投資責任者、アレホ・チェルウォンコ氏は「投資家は財政規律への明確で信頼できるコミットメントを求めている。第1回投票後の上昇相場はおおむね織り込みが解消され、明確な財政計画が示されるまで市場心理は弱いままだろう」と述べた。

同氏によると、投資家は選挙戦に伴った歳出拡大の停止と公的債務の安定化に向けた信頼できる道筋を求めている。「野党寄りの議会との協力関係も必要だ。それなしに財政計画が承認されることはない」と語った。

ルラ氏の陣営は、2030年までに基礎的財政収支で国内総生産(GDP)比約1.3%の黒字を確保することを目指している。これにより利払いの一部に充てる資金を確保し、新たな借り入れの必要性を減らす。ただ、公的債務は既にGDPの82%を超え、年金など法律で義務付けられた支出が歳出削減の余地を狭めている。

メリディアン1305キャピタルの調査責任者、ディビヤ・シンガラベル氏は「ルラ氏は政策で歳出削減に言及してきたが、実施方法については具体的に説明していない」と指摘した。次期財務相の人選が市場にとって初期の判断材料になるとし、「2027年予算と歳出上限がどのようなものになるかを見極めたい」と述べた。

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