[ブラジリア 8日 ロイター] - ブラジルのドゥリガン財務相は8日、CNNブラジルのインタビューで、フラビオ・ボルソナロ上院議員が大統領選第1回投票で現職のルラ大統領に対して予想を上回る得票率を得たことで市場に広がった楽観論について「安っぽく、中身のない幻想だ」と批判した。
ドゥリガン氏は、ボルソナロ氏の経済政策がアルゼンチンのミレイ大統領の路線と同様に、市場の要求に応えるため債務残高の対国内総生産(GDP)比を急速に引き下げることを優先していると指摘。ただボルソナロ氏の計画は具体的な歳出削減策を示さないまま、連邦予算から2000億レアル(約398億ドル)を削減する大規模な財政ショックにつながると警告した。
さらにドゥリガン氏は「将来への投資を名目にしても、国家という組織を不安定化させれば、その代償は非常に大きくなる」と述べた。
一方でルラ大統領の経済政策については、現政権の財政健全化路線を維持しつつ、その進め方やペースを調整する余地があるとの認識を示した。
ドゥリガン氏は、2023年末に成立し、来年の施行が予定されているルラ政権の主要な消費税改革の一部をボルソナロ氏が見直すことを提案している点も批判した。この税制改革は適切に設計されており、ブラジル経済の生産性向上につながると主張している。