[ブリュッセル 8日 ロイター] - ユーロ圏財務相は8日、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事の後任選定手続きを開始した。シュナーベル氏は国際通貨基金(IMF)の幹部ポストに就くため、2027年1月3日にECBを退任する。
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のピエラカキス議長は、域内21カ国に対し、10月28日までに後任候補を届け出るよう要請した。
ユーログループは次回会合で、欧州連合(EU)首脳に任命を推薦する候補者を決定する。任命は12月のEU首脳会議で行われる公算が大きい。
シュナーベル氏の退任発表を受け、要職を巡る複雑な政治的駆け引きが始まる見通しとなった。
ECBでは、チーフエコノミストを務めるレーン専務理事も来年5月に退任する予定で、辞任のうわさが絶えないラガルド総裁も、遅くとも来年10月までに退任することになる。
ドイツ、スペイン、オランダ、フランスがいずれも、影響力のある理事ポストを狙う中、こうした状況はシュナーベル氏の後任人事が単なる単独の任命ではなく、より広範な政治的取引の一環となる可能性が高いことを示している。
制度上はどの国もシュナーベル氏の後任ポストを争えるが、域内の主要3カ国であるドイツ、フランス、イタリアは事実上、常に理事ポストを確保しており、後任はこの3カ国のいずれかから選ばれる可能性が高い。