Richard Cowan

[メディナ(米オハイオ州) 6日 ロイター] - 米中間選挙に向けて中西部オハイオ州で6日、期日前投票が始まった。同州の投票結果は共和、民主両党による米議会の支配権争いで重要な位置を占めるが、上院1議席と下院2議席を巡る州内の選挙戦はいずれも選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートから「接戦」と位置付けられている。

オハイオ州北東部のメディナ郡では期日前投票初日に、まだ暗いうちから有権者が投票所に列を作った。この日の投票終了時点では民主党員の投票者数が共和党員を上回り、今年は民主党員の投票意欲が強まっている兆しがうかがえた。

メディナ郡の登録有権者数は13万2345人で、内訳は共和党員が2万9466人、民主党員が1万5872人、無党派層が8万6762人で、共和党が同郡で優位を維持できるかどうかを無党派層が左右しそうだ。

登録有権者数では共和党が優勢だが、6日に投票したのは民主党員499人に対し、共和党員は374人、無党派層は291人で、24年の期日前投票初日の共和党員702人、民主党員369人、無党派層433人から逆転した。

さらに2022年中間選挙の期日前投票初日には、共和党員198人、民主党員139人、無党派層68人が投票しており、今回の民主党優勢は際立っている。

<争点はインフレと戦争>

ロイターが共和党員、民主党員、無党派層の有権者に取材したところ、虚偽や悪意に満ちていると感じられる政治広告、米国の対イラン戦争、慢性化したと思われるインフレに不満を感じている点が共通しており、状況が近いうちに改善すると期待している有権者はいなかった。

午前8時に投票が始まるのを待つ列の3番目に並んでいたのは、ワズワース在住の退職者、エディ・セント・ジョンさん(83)だった。今回の選挙で最も改善してほしいことは何かと尋ねると、「何より経済だ。ひどいものだ」と答えた。「もう何も買えない。何もかも高すぎる。ガソリン代は上がり続けている」と話し、トランプ大統領を念頭に、「今、政権にいるこの人は、あれこれ約束する、(だが)何も安くならない」と続けた。

メディナ郡保安官事務所の元警察官、トロイ・フロールさん(59)は、選挙運動の広告について「半分だけが真実」と不満を述べた。普段は共和党を支持しているが、共和党のマックス・ミラー下院議員を3期目に再選させるかどうかについて、まだ決めていないと話した。一方で、「今年の候補者のうち、共和党で出ている他の人たちは概して好きだ」とも付け加えた。トランプ氏の名前は出さずに、「『戦争は2週間で終わる』『来月には終わる』と言い続けるのには、もううんざりだ。我慢は限界に近い」と話した。

それでもフロールさんは、もし再び投票する機会があれば、トランプ氏に「恐らく」投票すると述べた。詳しい説明を求められると、「民主党が進んできた方向は好きではない。それ以上のことについてはコメントしない」と答えた。

公立学校の元教師、アニー・ワイルドさん(64)は、投票用紙に記載された民主党候補全員に投票すると話した。また、トランプ氏の2期目が始まった初期から、トランプ支持者の中にも大統領を見限る人が出始めているのを感じると述べた。ただ、ワイルドさんが「MAGA」と呼ぶ熱心なトランプ支持者の間では、そうした動きはみられないという。

ワイルドさんは、トランプ氏を支持する友人との間で政治的な溝が広がり、「50年来の友人を失った」という。

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