Luciana Magalhaes Lisandra Paraguassu Brendan O'Boyle

[ブラジリア/サンパウロ/リオデジャネイロ 4日 ロイター] - 4日に実施されたブラジル大統領選の第1回投票では、右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員が得票率で首位となり、2位だった左派のルラ大統領と25日の決選投票に進むことになった。

ボルソナロ氏の得票率は47%で、大半の民間世論調査の予測とルラ氏の45%を上回った。

ボルソナロ氏はほぼ全ての開票結果が報告された後、ブラジリアで記者団に対し「ブラジルは変化を求めており、私はこの結果に非常に満足している」と語り、「(ルラ氏の)労働者党の時代の終焉」を告げるものとの認識を示した。

一方、サンパウロのホテルで集まった聴衆に向けて演説したルラ氏は、第1回投票で勝利すると確信していたとした上で、「明日から新たな選挙運動を始める」と述べ、大統領在任中に成し遂げた実績を有権者に示すと訴えた。

今回の選挙は生活費の高騰、汚職、そして日常生活における治安の悪化といった懸念が主な争点だった。

ボルソナロ議員は2022年の大統領選でルラ氏に敗北した後、クーデターを企てた罪で27年の刑に服しているジャイル・ボルソナロ元大統領の長男。

選挙前の民間の世論調査では、ルラ氏が第1回投票でボルソナロ氏に得票率で約3%ポイントリードすると予測されていた。予想を上回るボルソナロ氏の健闘は、同氏の選挙戦に弾みをつけるだけでなく、企業寄りの大統領候補の登場を好感して上昇していたブラジルの通貨や株式市場をさらに押し上げる可能性がある。

ボルソナロ氏が勝利すれば、トランプ米大統領と連携する右派候補による中南米全域での勝利の波がさらに広がる一方、ルラ氏の再選は、貿易や安全保障を巡って同政権と対立してきたトランプ政権にとって課題となる可能性がある。

ブラジルの財政状況や経済成長の鈍化に対する懸念が高まる中、ルラ氏もボルソナロ氏も主要なテレビ討論会を欠席したため、選挙戦における政策論争はほとんど行われなかった。

ボルソナロ氏は4日朝、リオデジャネイロで記者団に対し、「ルラ氏に抗議するための票」を期待していると語った。

政治アナリストのラファエル・ファヴェッティ氏は「この抗議票は現時点でボルソナロ氏に有利に働くが、すでに前倒しで現れているため、決選投票における同氏の得票の伸びはむしろ縮小するだろう」と語った。

一方、シンクタンク「イガラペ研究所」の共同創設者ロベルト・マグガ氏は「世論調査機関の予測は大きく外れた」と指摘。「接戦を示している決選投票の世論調査もボルソナロ氏の支持率を過小評価しているのではないか」と話した。

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