[モスクワ 2日 ロイター] - ウクライナ侵攻によって軍事関連支出が膨らんでいるロシア政府に対し、富裕層が2026年に入ってから政府支出の1%超に当たる4710億ルーブル(56億ドル超)の戦時寄付を実施したことが政府の予算文書で明らかになった。

大半が西側諸国の制裁対象となっている富裕層は3月、プーチン大統領との会合で「自発的な」戦時寄付について話し合っていた。プーチン氏は9月、この会合を受けて「数千億」ルーブルの寄付があったと明らかにしていた。

ロシアの26年の財政赤字は、国内総生産(GDP)の3.2%に相当する7兆3000億ルーブル(約870億ドル)に達する見通し。これは当初目標だったGDPの1.6%の2倍に相当する。戦時寄付がなかった場合、財政赤字はGDPの3.4%に拡大していた可能性がある。

大統領府の説明によると、戦時寄付を提案した実業家は、多くの富裕層が1990年代に国家とのつながりのおかげで富を築いたことを踏まえると、今や国家予算に貢献するのは義務だと主張した。今年3月の会合後に参加者の1人が「非常に多額の資金」を拠出することを提案したのに対し、プーチン氏が歓迎したという。

一方で政府は、民間企業から近年差し押さえた資産の売却によって2026年に3850億ルーブルを得る計画だ。政府は差し押さえた理由について違法行為、汚職、戦略的資産の外国人所有などを挙げた。

ロシアの26年の軍事・安全保障支出は総支出の38%に達する見込みとなっている。

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